海物語にはなぜ4図柄のサメが2匹?緑色の裏ザメの意味について解説!
海物語シリーズって「4」図柄のサメが2匹いますけど、これって何か意味があるのでしょうか?
また④の数字が緑色のサメは「裏ザメ」と言われていますが、この理由も気になります。
今回はこんな疑問について説明しますね。
【先に結論】
・確変の突入率を50%にするための昔の名残。
・リーチの出現率を上げるための意味もある。
・過去には10の図柄があった機種もあった。
目次
サメ2匹の理由は確変を50%にするため
海物語シリーズは、実に数えきれないぐらいのスペックの台が今まで発売されてきました。
マイナーな型式も合わせると、一体どれぐらいの数になるんでしょう?
こんな海物語ですが、どの機種にも4の図柄であるサメが2匹いますよね。
先に結論を言うと、サメが2匹いる理由は確変の突入率を50%にするためです。
そして1のタコと9のカニの間にいるサメは、通称「裏ザメ」と呼ばれ④の数字が緑色です。
3と5の間にいるサメは、「表ザメ(?)」と呼ばれ④の数字が黄色です。
偶数の4を増やして表面上を50%に
話はかなり遡(さかのぼ)りますが、初代CR海物語が発売された1999年の時のことです。
実はこの初代のCR海物語の頃から、4図柄のサメが2匹いました。
当時は確変突入率50%の機種が主流。
海物語は奇数が確変図柄、偶数が通常図柄です。
これは今も変わらずに、引き継がれています。
そして現在のパチンコ台は、セル盤の隅っこにある「7セグ(セグ)」が本当のメインデジタルです。
だから7セグを見ると、その大当たりが確変なのか?通常なのか?が分かります。
液晶画面上のデジタル(数字)は、いわば演出用の飾りみたいなものですね。
でも昔は液晶上の数字が、そのままメインデジタルだったのです。
今のように7セグの表示はありませんでした。
だからと言って特に問題があったわけではないですが、 当時のパチンコ台のルールの一つに、
「確変突入率は、メインデジタルの表面上の見た目と同じでなければいけない」
というルールがありました。
当時の海物語の確変突入率は50%ですから、液晶上の数字の見た目も確変突入率が50%でなければいけないわけです。
わざわざ説明はいらないと思いますが、海物語の図柄は…
・奇数図柄の1・3・5・7・9
・偶数図柄の2・4・6・8
です。
でもこれだと、見た目の確変突入率が5/9になってしまい50%にはなりません。
現在の規則の海物語シリーズでしたら、7セグが本当の大当たり図柄ですからこれでも問題はありません。
しかし1999年当時の規則では、液晶画面のメインデジタルの図柄で確変突入率を50%にしなければいけない…。
そこで4図柄であるサメを2匹にして、偶数の数を1つ増やして50%にしたのです。
・奇数図柄の1・3・5・7・9
・偶数図柄の2・4・6・8・4
とすれば、メインデジタルの表面上の見た目の確変突入率が50%になります。
これが4図柄のサメが2匹いる理由です。
当時の規則をクリアーするために、偶数図柄の数を増やたわけですね。
初代ギンパラには10の図柄があった
偶数の数を一つ増やすために、4の図柄であるサメを2匹に増やしたことが分かりました。
でもなぜ、4の図柄なのでしょうか?
9のカニの後に、素直に10の図柄を追加すればいいと思うんですが…。
実は海物語シリーズの中には、10の図柄がある機種もあったのです。
それが現金機版の「(初代)ギンギラパラダイス」。※CR機の初代ギンパラではありません。
ギンパラは海物語の前身の機種ですね。
ギンパラが登場したのが1995年ですから、海物語よりも4年も古くなります。
※CRギンパラにはすでにサメが2匹いました。海物語はこれを引き継いでいます。
この現金機のギンパラには、10の図柄「カサゴ」がいました。
復刻したPギンギラパラダイスなどで、9の図柄の後ろにいるチャンス図柄の”アレ”です。
実はこのカサゴ、昔は10の図柄だったんですよ。
尚、このギンパラは現金機ですから、確率変動は搭載されていません。※確率変動はCR機のみ認められていました
現金機版は「どの図柄が揃っても大当たりは3回1セット」というスペックです。
だから現金機のギンパラではサメを2匹にする必要がなく、10図柄のカサゴで問題なかったわけです。
ギンパラ(海物語のもと)はウラサメの代わりにカサゴ(10図柄)で、次のCRギンパラからウラサメ登場デース。
— ミテツ (@pachislot_tetsu) March 2, 2019
リーチの出現率を上げるためでもある
ここでひとつ疑問が浮かびます。
「CRギンパラやCR海物語でも、そのまま10のカサゴを採用すれば、奇数と偶数の数は50%ずつで問題ないのでは?」
と思いますよね。
なぜ10の図柄ではなく、わざわざ4図柄のサメを2匹に増やしてたのか?
この理由はリーチの出現率をアップさせるためだと言われています。(※諸説あります)
現金機のギンパラには、全部で10種類の図柄があります。
液晶画面の上段・中段・下段、すべてに10種類の図柄があります。
これに対して海物語シリーズでは、10の図柄はなく4図柄を2つに増やしていますので、デジタルの中段のみにサメが2匹います。
デジタルの上段と下段にはサメは一匹ずつ、つまり図柄は9種類しかありません。
海物語シリーズのリーチは、上段・下段とで挟んだ形で発生します。
当然、図柄が10種類あるよりも、9種類の方がリーチの出現率を高くすることができます。
これが海物語シリーズには10の図柄ではなく、あえて4図柄のサメを2匹に増やした理由と言われています。
他の偶数268でなく4だった理由
まだ疑問が残ります。
増やす数字を4のサメではなく、他の偶数図柄である2・6・8でも良かったことにもなります。
でもなぜ、4のサメだったのでしょう…?
これは僕の推測になります。
仮に2や8を2つに増やすと、図柄の配列上、表の図柄と裏の図柄がちょっと近すぎになってしまいます。
1と9の間に裏の図柄がありますので、リーチが発生した時に「2(8)が通り過ぎたら、またすぐに2(8)が来る」ことになりますからね。
図柄の順番から考えると、2や8を2つに増やしたらちょっとバランスが悪いです。
では4ではなく、6でも良かったのでは…?
6なら図柄の順番から見ても、4と同じバランスになります。
もうこれは見た目の問題じゃないですか(笑)
「アンコウよりもサメの方がカッコイイ!」とか、そんな理由でサメを増やしたんだと個人的には思っています。
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ハワイアンドリームのクリスマスと通常版とのスペックの違いを比較してみた
裏ザメで当たると確変昇格が確定も
9と1の間にある方のサメは「裏ザメ」って言う人いますよね。
これに対して、3と5の間にある4のサメは「表サメ」。
・裏ザメは数字の4が緑色。
・表サメは数字の4が黄色。
と、ちゃんと区別されています。
今となっては当たり前のことかもしれませんが、昔は表も裏も区別なく全く同じデザインだったんですよ。
この裏サメ、機種によっては「ダブルリーチで真ん中の中段に停止すると確変への昇格が確定」になったりもします。
これはよく考えられている演出だと思います。
なぜなら、例えば3と4のダブルリーチで裏ザメが停止候補だったら、もうその時点で通常当たりの可能性しかなくなってしまうからです。
だからダブルリーチの裏サメ停止は、確変昇格への期待を残しているわけですね。
サメのノーマルリーチでビタ止まりしたあと、再始動して裏ザメで止まり、さらに昇格スクロールでタコになるという凝ったアクションを2回も見れたのでなんかお得な気分
ちな+8k— しまの ひすい☜(ˇωˇ ) (@sui_hi_sui) 2017年1月22日
裏ザメ理論や攻略法はウソ
ところで裏ザメ理論とか、裏ザメ攻略法とか聞いたことありますか?
知らない人はそのまま知らない方がいいので、ググったりしないで下さい。
知ってる人は、あんなの信じたらダメですよ。
ハッキリと断言しておきますが、裏ザメ理論とか裏ザメ攻略法はウソです。
オカルトで楽しむ範囲ならまだいいですが、ネットで売っている怪しい裏ザメ攻略法を買うのはやめた方がいいです。
当たりやすくなる効果などありませんので、「あ~騙された!」となるのがオチ。
もしそんな当たりやすい攻略法があるなら、他人に売らずに販売者が自分でコッソリ実践すればいいと思うんですが…。
販売者の住所をググると、バーチャルオフィスだったりとまあ怪しいです。
裏ザメ理論や攻略法でも当たる
でもですね…、裏ザメ理論や攻略法を実践すると当たるんですよ。
「さっきと言ってることが違うじゃないか!」
と思った人は、よく言葉の違いを見て下さい。
裏ザメ理論や攻略法を使っても「当たりやすくはならない」であり、「当たらない」とは言ってません。
ウソの攻略法でも、海物語を打つ以上は当たります。
だから攻略法を実践しても当たるんです。
ただし、それは自力当たりになりますが…。
全く当たらないのなら、すぐに「裏ザメ攻略法はウソだ!」って気が付きます。
しかし、打てば確率なりに自力当たりするので、「もしかして攻略法は本当!?」って騙されてしまうんですね。
僕は裏ザメ理論や裏ザメ攻略法などはおすすめしません。
パチンコは単純な確率ゲームなので、重要なのは確率論・期待値・そして釘ですね。
【結論】1と9のWリーチがないと物足りない
海物語シリーズで4図柄のサメが2匹いる理由は、昔のCRギンパラやCR海物語の確変突入率を50%にするための名残です。
現在は「7セグ」がメインデジタルですので、特に液晶デジタルの偶数と奇数の数にこだわる必要がありません。
でも長年受け継がれてきた絵柄配列なので、あえて変更することなくそのままサメを2匹にしているのだと思います。
記事中で紹介した、現金機の初代ギンパラって打ったことありますか?
CRギンパラと比べて確変がないこともありますが、人気は圧倒的にCR機の方が上でした。
打ったことがある人なら分かりますが、現金機は1と9の確変ダブルリーチがないので何だか足りない感じがするんです。
↑現金機の初代ギンパラです。
海物語なら1と9のWリーチになりますが、これが10のシングルリーチになってしまいます。
ノーマルリーチでも、4が2つあるなら2倍ドキドキできますが、現金機はカサゴなのでこれもなし。
「中段にサメが2匹いる」ことも重要ですが、これと同時に「上段と下段に図柄が9種類しかない」ことも重要なポイントになります。
これを引き継いだ海物語シリーズが20年も覇権を取っているわけですから、図柄の配列って思った以上に大切なんですね。
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