パチンコ店でタバコに交換は得なのか?景品と現金や貯玉のどれがいい?
今回は、パチンコ店の景品交換についてです。
ほとんどのお客さんが、出した玉やコインは特殊景品(現金)に交換すると思います。
でも最近のパチンコ店って、おもちゃや電化製品などかなり景品が充実しています。
また「玉やコインは、タバコに交換した方が得」という話を聞いたことありませんか?
ホールによっては、貯玉システムを採用している店もあります。
というわけで、パチンコ店で出した玉やコインは・・・
・特殊景品(現金)
・一般景品(お菓子やおもちゃ・家電など)
・タバコ
のどれに交換したほうがお得なのでしょうか?
もしくは、景品交換せずに貯玉した方がもっと得?
こんな疑問について考えてみます。
僕の結論を先に書いておくと・・・
・交換率にもよりますが、タバコに交換した方がお得です。
目次
どれに交換するのかは原価率で判断
このパチンコで出した玉やコインを、現金に交換するのか?景品に交換するのか?は、人それぞれ考え方があるようです。
パチンコは1玉4円換算で計算したり、現金に換金した場合の(例えば)1玉2.5円や3円などで計算したりして、どれが一番お得なのか・・・と。
せっかくこの”元店長ブログ”なので、僕はそれぞれの景品の「原価率」から、一体どれに交換した方がお得なのかを考えてみます。
ちなみに原価率って分かりますか?
簡単に説明すると、商品の売値に対しての仕入れ値が占める割合です。
はい、分かりにくいですね(笑)
売値100円の商品がありますが、この商品の仕入れ値は30円です。
この商品の原価率は30%です。
40円で仕入れたものを200円で売った場合の原価率は20%です。
思い出しましたか?
多分、義務教育で習ったと思います。
「掛け値」とも言いますね。
尚、パチンコ店で特殊景品とは、ホールの外に隣接する「怪しい小屋」に持っていくと、なぜか現金と交換してくれる景品のことです。
それ以外のお菓子やおもちゃ、家電やお酒・CD類を一般景品と呼びます。
貯玉とは、玉を交換せずにそのまま預けておくシステムですね。
タバコの原価率は高いので交換するとお得
僕がパチンコ店で景品交換するなら、タバコが一番お得だと思います。
なぜなら、タバコは原価率が高いからです。
原価率が高いと言うことは、売値に対しての仕入れ値が占める割合が高いということ。
今はタバコの原価率がどれぐらいかは分かりませんが、僕が店長やっていた頃はタバコはどの銘柄も原価率が90%以上でした。
確かあの時代はまだ”マイルドセブン”時代で、1箱250円ぐらいだった気がします。
かなり昔ですけどね。
もしかしたらタバコの仕入れ値は、お店によって違うかもしれません。
少なくとも僕が店長していた、20店舗ぐらいあるパチンコグループでは、タバコの原価率は90%以上でした。
この場合のタバコでは、売値が250円なので仕入れ値は225円。
パチンコ店の儲けは、1箱あたりたったの25円です。
そうタバコって、売っても儲からないんですよ。
だから「タバコはお一人1カートンまで」って交換制限があるのです。
そして僕は、パチンコ店が儲からないってことは、そのタバコを交換するお客さん側が得するってことだと思うのです。
じゃあパチンコ店は、タバコの景品交換でもっと儲けたいのなら、原価率を下げればいいい。
仕入れ値は225円は変えられないので、例えば売値を1箱400円にすれば原価率は56%になります。
タバコを交換してもらえば、1箱につき175円パチンコ店は儲かります。
・・・でも皆さんすでに気がついてると思いますが、タバコって勝手に売値を変えたらダメなんですよね~。
タバコは”お国”がやっていることなので、売値は指定されています。
つまりタバコはどうやっても原価率90%で、景品交換してもらっても1箱15円しか儲からないのです。
パチンコ店にとっては、タバコは交換して欲しくない景品なんです。
でもタバコが景品として置いてないホールなんかには、愛煙家のお客さんは行きませんよね。
わざわざコンビニまで買いに行くのも面倒だし。
なので苦肉の策?で「タバコはお一人1カートンまで」って交換制限があるのです。
尚、タバコの原価率は一律90%ではなくて、90%以上の銘柄もたくさんあります。
国産よりも外国タバコの方が、原価率が高かったですね。
今はどれぐらいなんだろう?
またタバコをJTに注文する時も、極力在庫を抱えないように本社から厳しく言われてました。
これも仕入れ値が高いからですね。
代金だけ払って在庫を抱えるのは、商売としてはよろしくですから。
ちなみに僕は、タバコは吸いません。
私は吸わないですよ。以前は余り玉でお菓子いらないなんて時にはタバコに交換して友達にあげたりしてました。タバコはパチンコでは原則で等価交換が決まりなんで、換金率が低い店ほどタバコが割安なんですよね(1人5箱までとかの交換制限ありますけどね)。
— 暁のスロッター(ハナビとバーサスをちょっと打つ人) (@NEOPI9) 2016年10月29日
一般景品の交換はどれぐらいお得?
それでは、おもちゃやお菓子、家電類の原価率はどれぐらいなのでしょうか?
これは、だいたい60%~70%ぐらいです。
パチンコ店で置いて良い、景品の最大金額は1万円まで。
4円パチンコなら、2500玉までの景品が置けます。
この場合は、原価率が60%なら仕入れ値は6000円。
(本来は6000円で仕入れて1万円で売るから、原価率が60%という流れになります)
これを景品交換してもらえば、ホールは4000円の儲けが出る計算になります。
さきほどのタバコに比べれば、かなり原価率が低いです。
当然、タバコよりもこちらの一般景品に交換してもらったほうが、パチンコ店はありがたいのです。
原価率が低い=儲け率が高い(儲け幅が大きい)、ということですからね。
パチンコ店が儲かるということは、お客さんは損・・・はしないけどお得ではないですよね。
余談ですが、このおもちゃや家電などは、そのままその景品を仕入れる”買い取り”でやっているホールもあれば、”委託販売”でやっているホールもあると思います。
委託販売とは、売れた(交換された)分だけ景品業者に代金を支払うということです。
在庫管理とか返品処理をしなくて良いので楽ですね。
ちなみに専門の景品業者が、勝手に景品を選んで納品して持ってきます。
ただ業者任せにすると、原価率が高い景品を仕入れて持ってくる場合があるのです。
原価率80%とか。”8掛け”とも言います。
だから僕は、よく「こんな原価率の高い、儲からない景品は持ってくるな!」ってクレーム?をしてましたね。
気が付かないと、僕が後で本社に怒られます。
安く仕入れて高く売る、これって商売の基本です。
ここは、パチンコ屋も同じなんですよ。
特殊景品(現金)に交換するのはお得なの?
では、ほとんどの人が交換する特殊景品、つまり現金に交換する場合はお得なのでしょうか?
これは、各ホールの換金率により違ってきます。
特殊景品の最小単位って、地域によってバラバラですよね。
100円や200円のパチンコ店もあるし、500円のホールもあります。
あ、正確にはパチンコ店が換金しているのではなく、怪しい小屋が交換しているのでしたね、大人の事情です(笑)。
ここでは、特殊景品の「小」が200円として説明します。
この場合の原価率は、一体どれぐらいなのでしょう?
まず特殊景品の売値は、交換率で決まります。
パチンコで60玉交換だとすると、60玉で特殊景品1個と交換できます。
つまり60玉x4円で240円です。売値は240円。
次に仕入れ値です。
特殊景品の仕入れ値っていくらだと思いますか?
200円じゃないですよ。
201円とか200円50銭とかです。
この「200円」というのは、「怪しい小屋の買い取り価格」であって、パチンコ店では一切関係のない数字です。
小屋が特殊景品をいくらで買い取ろうが、パチンコ店には関係ありません。
「3店方式」なので当然です、これも大人の事情です(笑)。
仕入れ値を201円として、売値が240円。
この場合の原価率は83%です。
これはひとつの例えですが、この場合なら特殊景品よりも一般景品に交換してもらった方がホール側は儲かります。
そして、やはりタバコには交換して欲しくはないですね。
お客さんから見れば・・・
一般景品 く 特殊景品 く タバコ
の順でお得です。
でもこれが一昔流行った、パチンコ80玉交換だとどうなるでしょうか?
80玉x4円で320円。
仕入れ値201円だと原価率63%。
一般景品と同じぐらいになりました。
パチンコ店としては、60玉交換よりも80玉交換の方が、「より安く仕入れて高く売る」なので儲かるわけです。
反対に交換するお客さんは、損・・・ではないですがお得でもありません。
もちろん80玉の低価交換は、その分釘が開けてあって、60玉交換よりも玉がよく出るというメリットがあります。
昨日行ったパチンコ屋◯◯ハン。
特殊景品1000未満ないんやな。
缶ジュース4本もらって冷蔵庫入れてるけど、嫁にはコンビニのスピードくじで当たったって言ってる。
もう行かない。
株に集中!
— カツロー (@katu_katu8) 2018年10月21日
パチンコの貯玉は景品交換するよりお得なの?
それでは最後に、貯玉はお得なのでしょうか?
貯玉とは、玉を交換せずにホールに預けるシステムです。
景品交換をしないので、とりあえずは原価率は気にしなくていいです。
だから単純には、お得かどうかは比較はできないですね。
とは言っても、貯玉した玉もいつかは景品交換するので、その時は上記で書いたことを思い出して下さい。
毎日少しずつ貯玉を降ろして、全部タバコに交換する・・・という方法もあります。
尚、貯玉する際は、再プレイ手数料がないパチンコ店をオススメします。
再プレイ手数料が取られるのなら、そのまま現金なりに交換しても同じです。
むしろ貯玉をすることにより、そのホールでしか遊技できなくなり、最悪そのホールが倒産する時に面倒に巻き込まれます。
それに貯玉だと現金を使っている感覚が薄れてしまい、横着な台選びなどをしがちです。
僕は、貯玉はしたことがないです。
そのホールに縛られるのが嫌だし、本当にそのホールが潰れると厄介に巻き込まれます。
パチンコ店なんか、前触れもなくある日突然潰れますよ。
自分の残ったその貯玉、大丈夫ですか?
タスポを持っていないので、タバコが切れたらパチンコ屋に走る。町田・相模大野のパチ屋の会員カードに貯玉している1円パチンコの貯玉で交換する。俺にとっちゃーsuicaのような買い物用カードとなっている。
— さがみK (@sagami_k) 2011年1月1日
等価交換は現金交換がお得
ここまでの話だと、タバコが原価率が一番高くて、景品交換するのならお得と説明しました。
でも等価交換のパチンコ店だと、ちょっと事情が変わってきます。
パチンコの等価交換は、50玉交換のことです。
50玉x4円=200円が売値になります。
・・・ここで気がついた人は、恐らく業界関係者(笑)。
そう、仕入れ値が201円なのに売値が200円。
仕入れ値のほうが高いです。商売のセオリーを無視した価格ですね。
この場合の原価率は、100.5%。
パチンコ店としては、売れば売るほど損をする計算です。
・・・ということは、お客さんが得をするってことになります。
尚、パチンコ55玉交換の原価率は91%。
タバコと同じぐらいです。
原価率でどの景品に交換した方がお得かは、この辺りがラインになりそうです。
まとめ
今回は特殊景品(現金)や一般景品、そしてタバコなどの原価率から見て、一体どれに交換したらお得なのかを考えてみました。
ただ普通は、お客さんはその景品の原価率なんか分かりません。
同じ景品でもパチンコ店によって仕入れ値が違いますので、当然原価率も違います。
また特殊景品の仕入れ値は、各地域の組合ごとに決まっています。
これも度々価格が変わります。
「201円」などはひとつの例ですので、参考程度に留めておいて下さい。
という訳で、僕の結論をまとめると・・・
・タバコ吸わない人は、現金に交換一択。
・タバコ吸う人は、MAXタバコに交換。
・おもちゃや家電類には交換しない。
・貯玉は人それぞれ。
です。
僕はタバコを吸わないので、いくら原価率が高くてもタバコはムダにしかなりません。
またタバコを吸う人も、余計にタバコを吸ったがために健康を害したら、かえってそっちのほうが高く付きます。
吸い過ぎには注意しましょう。
また一般景品ですが、ハッキリ言ってパチンコ店でおもちゃや家電類に交換すると損です。
値引きなどしないので、基本定価。
初期不良や故障などあった際のクレームも、購入先がパチ屋だと何かと面倒です。
(実際、お店側も手間なのでイヤなんです・・・)
どうしても欲しいのなら、Amazonで買うことをオススメします(笑)。
1円パチンコなどでお菓子に交換するのは、全然「アリ」だと思いますよ。
僕は、高額景品の交換は避けたほうがいいと思います。
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