京都や札幌のパチ屋はなぜ深夜まで延長営業できる?出るのかについても解説!

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京都や札幌のパチンコ店の中には、特定の期間だけ「深夜1時まで」など延長営業しているところがありますよね。

なぜ、こんな深夜まで延長して営業することができるのでしょうか?

もしかして、風営法が適用されないとか…??

 

また延長営業は、そもそも出るのか?も気になります。

こんなパチンコ店が延長営業できる理由と、出るのか?出ないのか?について今回は説明します。

 

【先に結論】

・京都や札幌のパチンコ店が延長営業できるのは、条例で「特別な日」として認められているからです。

・深夜までの延長営業時は出ません!回収日と思った方がいいでしょう。

 

パチンコ店の深夜営業は条例で特別に認められている

「もしかして、京都や札幌は風営法は関係ないのか…?」

このような疑問を持つ人もいるようですが、さすがにそんなことはありません。

風営法は、日本全国に対して有効な法律です

では、なぜ延長営業が可能なのか?というのを順に説明します。

 

風営法では深夜0時~翌朝6時までは営業できない

パチンコ店を規制している風営法では、深夜0時から翌朝6時までは営業ができません。

法律上は、この間の6時間は営業不可です。

まずは、ここを覚えて下さい。

繰り返しますが、風営法は「法律」です。

 

22時閉店なのは更に条例で規制されているから

「え?風営法では、0時までパチ屋って営業していいんだ。」

「でもウチの近所のパチ屋は、22時や23時とかで閉店するけどなぜ?」

って思いましたよね。

 

実は法律で0時までと決められていて、更にここから各都道府県の条例で営業時間が決められているのです。

「〇〇県では、パチンコ店の営業時間は22時までにしよう」

って感じですね。

だから各都道府県によって、閉店が22時だったり23時だったりするわけです。

開店時間も同じで風営法上は6時から営業OKですが、条例で9時だったり10時だったりと決めているわけです。

 

法律である風営法は、国会で作られるもの。

条例は各都道府県の議会で作られるもの、です。

法律→条例の2段構えで、パチンコ店の営業時間は規制されている仕組みですね。

仮にどちらの規制もなかったら、24時間いつでも好きなだけ営業しても良いことになってしまいます。

 

深夜までの延長営業は条例で許可されている

では京都や札幌のパチンコ店が、なぜ深夜までの延長営業ができるのか…?

それは、それぞれの条例で許可されているからです。

別に風営法を無視して営業しているわけではなく、ちゃんと条例で「深夜1時まで営業していいよ」と決まっています。

 

「特別な日」は条例で営業時間を決められる

ここで

「あれ?なんだかオカシクナイ??」

と思った人は、小学校の勉強をよく頑張っていたと思います。

 

なぜなら条例は、基本的に法律より緩く(甘く)することができないからです。

国会で作った風営法が「パチ屋は0時で店閉めろ!」って決めているのに、都道府県が作った条例で「深夜1時までなら別にいいっスよ!」ではおかしいですよね。

 

実は、風営法には「習俗的行事その他の”特別な事情のある日”には、条例で定めることができる」という決まりがあるのです。

つまり、原則は深夜0時~翌朝6時までは営業しちゃダメだけど、特別な理由がある時は条例で決めてもいいよと言うことなんです。

これが、条例が風営法の規制よりも甘くできる理由になります。

「習俗的行事」の「習俗」とは、ならわしとか習慣と言う意味ですから、地域で昔から行われているお祭りなどのことですね。

 

京都の祇園祭ではパチンコ店は深夜営業ができる

というわけで、今回の答えが分かりました。

この「特別な理由がある日」が、京都では祇園祭に当たるわけです。

祇園祭が開催されている時のパチンコ店は、条例で特別に深夜までの延長営業が認められています。

 

ちなみに延長営業が認められている理由は、祇園祭に訪れる観光客のトイレや駐車場のためだと言われています。

祇園祭と言えば、京都市の八坂神社で毎年7月に行われる、1,000年以上も前から続く日本三大祭りのひとつ。

外国人にも人気のお祭りで、期間中はナント100万人もの人出になります。

そりゃ、トイレや駐車場が足りなくなるわけですよねぇ。

 

札幌の雪まつりでもパチンコ店は延長営業できる

札幌市でもパチンコ店が、深夜まで延長営業できる”特別な日”があります。

それは、毎年2月に開催される「雪まつり」ですね。

こちらは「世界三大雪まつり」と言われ、毎年200万人もの人が訪れる有名なお祭りです。

祇園祭と同じく昔からある地域のお祭りで、風営法での”特別な日”に当てはまり条例で延長営業が認められているのです。

 

三重県はオールナイト営業ができる

パチンコ店の延長営業と言えば、この県を語らないわけにはいかないでしょう。

そう、三重県です。

三重県の場合は「延長営業」ではなく、「オールナイトパチンコ」と呼ばれています。

年末は京都や札幌のような延長営業ですが、大晦日~元旦に限っては延長どころかオールナイトでの夜通しの営業。

閉店することなく、24時間ぶっ通し…も通り越して38時間連続営業とかやってますからね(笑)。

 

この三重県のオールナイトパチンコは、伊勢神宮の初詣の参拝客のためと言われています。

やはりトイレや駐車場が足りないので、パチンコ店を借りて確保しようとした経緯があったようですね。

先ほどの祇園祭や札幌雪まつりと同じように、昔からある地域の習慣的な行事なため、条例で特別に許可されています。

 

以上がパチンコ店が延長営業できる理由と、その具体的な例となります。

いつもより遅くまでやっているパチンコ店を見かけたら、「何か特別な行事ごとでもあるんだな」って思って下さい。

 

深夜まで延長営業しているパチンコ店は回収で出ない

なぜ、パチンコ店が深夜まで営業できるのか?のナゾは解けました。

次に気になるのが「延長営業って出るの?」ということ。

残念ながら、パチンコ店の延長営業は出ません。

パチンコの釘も、スロット設定も回収です。

 

「深夜1時まで営業!」って言うチラシも入るので、いかにも何だか出そうな気がします。

しかし、それは本当にそういう気がするだけ(笑)。

通常営業よりも、全然出ないですね。

 

深夜遅くまでパチンコが打てるからと言って、わざわざ行かない方がいいですよ。

また、「お祭りのついでにパチンコでひと勝負!」と言って、ホールに寄るのもやめた方がいいです。

次に、なぜパチンコ店の延長営業が出ないのか?の理由を順番に説明しますね。

 

延長営業は一見客が多いので出さない

祇園祭や雪まつりなどは、観光客なども含めて遠方から人々が訪れます。

その中でも一定数の人が、「トイレのついでにパチンコでも打って行こうかな」などとなります。

このようなお客さんは、常連客ではなく「一見客」ですよね。

 

一見客はそのお祭りが終わったら次いつ来店するか分かりません。

来年の同じ日まで来ないかもしれないですし、もしかしたらもう二度と来ないこないかもしれません。

そんなお客さんに、わざわざパチンコ店が出すと思いますか?

 

常連客の場合、回収ばかりしていては逃げられてしまいます。

たまには出してあげて還元しないと、お金も持たないしリピーターになってくれませんからね。

 

でも、一見客は出ても出なくても次来る保証はありません。

今日、その場限りのお客さんです。

だったら、出さずに回収した方が商売としてはウマイですよね。

あなたが、パチ屋の店長ならどう考えますか?

2度と来ないお客さんに対して、出しますか?回収しますか?

 

営業時間が長い分だけ締めないと帳尻が合わない

パチンコ店の延長営業が、回収で出ない理由はまだあります。

それは、通常よりも営業時間が長いからです。

例えば、朝9時開店で23時閉店のホールだと14時間営業。

延長営業ではこれが深夜1時までの営業ですから、16時間営業で2時間長くなります。

 

パチンコやスロットは、確率ゲーム。

機械割(出玉率)が100%を超えている調整の台は、理論上、打てば打つほど玉やコインが増える計算になります。

この機械割100%超の台を、14時間打った時と16時間打った時ではどっちがたくさん出ますか?

もちろん、2時間余分に回せる16時間の方ですよね。

 

ということは深夜1時までの延長営業をする場合、23時閉店の時と同じ釘や設定調整をしていては、通常よりも出てしまうことになります。

2時間長い分だけ釘や設定を閉めて、ようやく通常時と同じぐらいの出玉。

これを一見客相手に更に回収しようとするなら、通常よりも釘や設定を一段と閉めないと帳尻が合わなくなるのです。

パチンコ店にとって、営業時間の長さは重要なんですよ。

 

持ち玉で打たれ売上が伸びないので出せない

また、営業時間が長くなると持ち玉で粘られやすくなり、思った以上に売上が伸びなくなります。

いつもなら14時間で閉店して「強制的に交換」させることができますが、延長営業では2時間も余分に持ち玉で打たれてしまいます。

 

こんな売上が伸びない状況で機械割が100%を超える台を打ち続けられると、割数だけがどんどん上がっていくのです(=赤字になっていく)。

やはり2時間長い延長営業では、普段以上に釘や設定を閉めないとパチンコ店は儲けることができません。

 

高設定台がバレやすいので出せない

また営業時間が長いと、出る台・出ない台がバレやすいと言うこともあります。

そうなると、出る台だけ打たれて出ない台は空き台…となってしまいます。

特にスロットで閉店まで粘って打っている人は、ほとんど高設定の場合が多いですよね。

 

これが先ほどの「売上が伸びずに持ち玉で粘られる=割数だけ上がっていく」状況につながります。

こうならないためには、高設定台を入れずに「全台回収」にするしかないのです。

 

店は儲かるから延長営業をする=出ない

繰り返しますが、延長営業をするパチンコ店は釘や設定を閉めて回収します。

パチンコ、スロットどちらも出ません。

 

でも、ここまで僕が説明しても「本当に出ないのか?お祭りだぞ…?」と、まだ疑う人がいるかもしれません。

そんな人は、よ~く考えてみて下さい。

なぜパチンコ店がわざわざ深夜までの延長営業をするのでしょうか?

本当にお祭り客や参拝客のために、トイレや駐車場を貸すのが目的で延長営業をするのでしょうか?

地域貢献?

違いますよね~、儲かるから延長営業をするのです。

 

「条例で特別に延長営業ができるようになっている」と最初に説明しましたが、もちろんこれは強制ではありません。

別に延長営業をしなくてもいいわけです。

 

深夜営業って、コストが余計にかかることは容易に想像がつくと思います。

光熱費は増えますし、人件費も深夜手当が必要になります。

防犯にも、気を遣わなければいけません。

大型スーパーも以前は24時間営業が多かったですが、近年は減少傾向です。

24時間営業をしても、それ以上にメリットがない(儲からない)からです。

 

これは、パチンコ店も同じ。

わざわざ深夜まで余分な経費を使って延長営業するのは、それ以上に儲かるからやるのです。

パチンコ店が儲かるってことは、お客さんが損をするってことですよね。

 

・・・というわけで、延長営業は回収で出ません。

反対に、延長営業が出る理由があれば教えて欲しぐらいです。

パチンコ店は、営利目的で営業しています。

経営者の立場になって考えてみれば、延長営業をする理由や、出るか?出ないか?(出すか?出さないか?)は自然と分かるはずです。

 

【まとめ】延長営業はトイレを借りるだけにした方が良い

今回は、京都の祇園祭や札幌の雪まつりを例に挙げました。

でも全国的に見れば、お盆やお正月・各地域のお祭りの日などでも、パチンコ店の深夜までの延長営業は行われています。

調べてみると、結構たくさんありますよ。

 

…とは言っても物珍しさや好奇心で、わざわざそんな延長営業の日に打ちに行ってはイケマセン!

トイレを借りたなら、「ありがとう」とお礼を言ってすぐに退店するのが、延長営業での賢い立ち回りと言えます。

 

延長営業時には、どこのパチンコ店もチラシを入れてアピールしますが、あれは単なる「営業時間のお知らせ」です。

どこにも「出す」とは書いていません。

勝手に勘違いし、期待して打たないようにしましょう。

 

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