パチンコ屋がガラガラでも潰れない理由とは?なぜ閉店しないのか店長が解説!

フィーバー!

潰れそうな店舗ばかり任されていた、元店長の”ななしー”です。

 

パチンコ業界の3大ミステリーの一つに、「ガラガラのパチンコ屋は、なぜ潰れないのか?」というのがあります(笑)。

 

あそこのパチンコ屋、いつもお客さんいなくてもガラガラなのに、なぜ潰れないんだろう・・・?

皆さんも、このように疑問に思ったことはありませんか?

 

今回は、そんな「なぜ、ガラガラのパチンコ屋は潰れないのか?」という理由を、元店長の僕が、自身の経験談から解説してみようと思います。

 

先に結論を書いておきます。

と言うより、下の目次がその答えです。

読みたい気になるところへ、クリックして飛んでくださいね。

 




ガラガラでも経費を極限まで抑えているので潰れない

今のパチンコ屋は、ほとんどがグループ店舗です。

中には、まだ個人経営で頑張っているパチンコ屋もありますが、経営は相当厳しいのではないでしょうか?

 

僕がいたパチンコ屋は、 地元では結構有名な15店舗ぐらいある会社です。

当然これだけ店舗があれば、最新の大型店から、今にも潰れそうな昔ながらの小型店まであります。

 

僕は、なぜか潰れそうな小型店ばかりに転勤されられていました。

恐らくその理由は、店長としての能力がないこともありますが、社長から嫌われていたのが一番大きかったと思います(笑)。

 

さて、ガラガラのパチンコ屋が潰れない理由・・・それは経費を極限まで抑えてケチっているからです。

総台数300台ぐらいのパチンコ屋で、稼働が1割か2割ぐらい。

つまり、お客さんの人数が30~50人ぐらいになると、売上なんて大した金額になりません。

イベントをやっても新台入替をやっても、お客さんが増えるわけでもないのです。

 

それでも本社からは「利益を出せ!」と、毎月無理難題なノルマを押し付けられます。

限られた売上の中で利益を出そうと思ったら、もう経費を抑えるしかないんです。

入ってくるお金が少なくなったら、出て行くお金も少なくする必要があります。

 

では一体、どんな経費をケチっていたかを順に説明します。

 

 人件費をケチっているので潰れない

ガラガラのパチンコ屋は、人件費を極限まで抑えています。

まず従業員ですが、店長以外は主任が一人とあとは全員アルバイトです。

 

お客さんが少なく、しかも釘も設定もガチガチの鬼閉めなので、全然当たりません。

当たらなければ、従業員もヒマ。

アルバイトだけでも、十分にホールは回ります。

 

アルバイトの主な仕事と言えば、ゴミとタバコの吸殻の回収ぐらいですね。

両替機の管理や、稀にある遊技台やお客さんとのトラブルの時に、主任か店長が対応します。

 

店長は、閉店後に設定や釘を調整しなければいけないので、基本は昼からの出勤。

主任はと言うと、開店から夕方過ぎぐらいまでが勤務時間となります。

 

これだけ聞くと普通っぽいですが、問題はどちらかが休みの時。

店長が休みの時は、主任が開店から閉店後まで。

反対に主任が休みの時は、店長が開店から閉店まで一人で店を管理します。

拘束時間は、20時間弱ぐらいですね。

ええ、ブラック企業です。

 

新台入替の日やアルバイトが不足している時も、店長や主任は開店前から閉店後まで働きます。

そして、勤務時間外や休みの日でも、何かあればフツーに電話がかかってきます(笑)。

電話に出ないと怒られるので、24時間365日監視されている気分ですね。

※店長は、社長から電話がかかって来るのです。

 

このようにガラガラのパチンコ屋は、人件費を極限まで抑えてなんとか閉店を免れているのです。

そしてそのシワ寄せは、店長や主任などの役職に行っています。

 

正社員って、経費がかかるんですよね。

一応ボーナスも出さないといけないですし、形だけですが有給も発生します。

直接本人に支払ってる給料以上に、福利厚生費などで会社は経費を負担しているのです。

 

それに比べてアルバイトは、時間給のみ。

正社員のように「1日8時間」と言う枠に縛られずに、例えば「忙しい時間帯の5時間だけ」という使い方もできます。

もちろん、ボーナスや有給なんてありません。

※労働基準法上や就業規則上は、条件を満たせばアルバイトでもボーナスや有給を支給しなければなりません。

 

本当にガラガラのパチンコ屋って、平日などは開店してもお客さんが0人ってこともザラです 。

お昼過ぎぐらいまで、店長の僕一人で店を回していたことが何度もありました。

ホールスタッフ、兼カウンタースタッフ、兼事務所番、兼掃除係です(笑)。

 

休憩ですか?

休憩は、事務所で防犯カメラを見ながら取っていました。

昼ご飯もです。

「あ、呼び出しランプがついた」って気が付いたら、モグモグしながらホールを走って行きます。

 

従業員の人数を減らすとゴト師に狙われやすいので、本当は良くないんです。

でも人件費が使えないので、そんなこと言ってられる状況ではありません。

ゴト師に狙われて潰れるのが先か、従業員を増やして赤字になって潰れるのが先か、の究極の二択です。

 

 

 新台を中古台で入れ替えているので潰れない

ガラガラのパチンコ屋でも、月に一度は新台入替をします。

今でこそ当たり前になりましたが、数年前までは新台入替と言いつつ、中古台を入れているパチンコ屋は珍しい方でした。

 

ガラガラで潰れそうなパチンコ屋は、もちろん新台を買う経費なんてありません。

これは、グループ店(チェーン店)だからこそできることなのですが、ガラガラのパチンコ屋は、グループ内の大型店から撤去された遊技台を”お下がり”としてもらい経費を節約します。

 

中古台を業者から買えば、経費がかかります。

でも、チェーン店からお下がりでもらえば、警察への申請の書類代と中古台の運送代ぐらいで、新台入替ができるのです 。

 

更に、本来なら新台入替の作業は、業者に依頼して設置作業をやってもらいます。

遊技台の取り付けや配線の取り付けを、専門の業者にやってもらうのです。

 

でも、ガラガラで潰れそうなパチンコ屋は、業者に委託するほど経費がありません。

新台入替の作業は、すべて自前で行います。

 

主任や店長自らがパチンコ台の木枠をビスで固定し、配線などもすべて自分たちで取り付けます。

人手が足りないので、これらの作業はアルバイトにもやらせていました。

 

だから、パチンコの「寝かせ」なんか超テキトーです。

「手前↔奥」の傾きどころか、「左↔右」に寝かせが付いてる台もあるぐらいです(笑)。

奥に傾いているのではなくて、パチンコ台が右に傾いてるんですよ。

 

でも大丈夫。

お客さんは、誰も打ちませんので。

 

このチェーン店から”お下がり”で中古台がもらえるというのは、本当にガラガラの店舗にとって大きいです。

新品の新台をメーカーから買えば、それこそ何百万円と言う経費がかかってしまいますからね。

稼働が1割か2割しかないパチンコ屋では、その経費の回収はほぼ不可能でしょう。

 

繰り返しますが、これはチェーン店だからこそできる経費節約です。

個人経営の1店舗のみのパチンコ屋だったら、確実に潰れていると思います。

 

 減価償却が終わっているので潰れない

1000台クラスの大型店って、確かにお客さんもたくさんいて設備も充実しています。

しかし、設備投資も莫大な金額になるのです。

何億ではなく、何十億の単位ですからね。

 

新しい大型店というのは売り上げも凄いですが、初期投資の設備費もすごいんです。

それを何年かに分けて償却していく(返済していく)のです。

 

これに比べてガラガラのパチンコ屋っていうのは、だいたいが昔ながらの古い店舗が多いですよね。

ネオンがギラギラしていて、「パ・チ・ン・コ」って書いてあるタイプの店舗です。

さすがにどれだけ経費が使えなくても、「パ」だけ消えた場合は、僕は直していましたけど(笑)。

 

これは店舗によって違いがありますが、だいたい築7~8年ぐらいで設備投資の「元が取れた」となります。

ちょっと難しい言葉で言うと、「減価償却が終わった」と言うやつです。

車のローンや、住宅ローンが終わったような感じですね。

 

古いパチンコ屋は、店内はガラガラで潰れそうだけど、すでにこの減価償却が終わっているため、何とか閉店せずに持ち堪えているのです。

先に説明した月々のランニングコスト(人件費などの経費)さえ抑えれば、意外と潰れずにやって行けるものなのです。

 

ただ、これらの説明から分かるように、新しい店舗でガラガラなパチンコ屋は終わっています。

実際に僕がいたチェーン店でも、グランドオープンに失敗して1年目からガラガラなパチンコ屋がありました。

 

総台数900台のパチンコ屋が、稼働2割ですからね。

もちろん、超大赤字です。

会社内では「負の遺産」として有名でした。

 

でも、このような新しいけどガラガラなパチンコ屋は、会社としても潰すにも潰せません。

赤字を垂れ流し続けながら、起死回生のチャンスを狙っているわけです。

※ちなみにこの店舗は、昨年他社へ売却されたそうです。風の噂で聞きました。

 

 

 修繕費を極力ケチるので潰れない

ちょっと話が前後しますが、潰れそうなパチンコ屋がケチるのは、人件費や新台購入費だけではありません。

築10年を過ぎて15年ぐらいになってくると、店内の設備のあらゆる所が老朽化してきます。

 

店内のエアコンの効きが悪くなったり、雨漏りしたり。

トイレの悪臭が酷くなったり、物理的に店が傾いたりします(笑)。

(ホールの床にパチンコ玉を置くと、欠陥住宅みたいに壁まで転がって行くんですよ。)

 

でも、潰れそうなパチンコ屋は、これらを修繕するほど経費を使うことができません。

エアコンが効かなければ業務用扇風機を設置したり、トイレが臭ければ消臭剤を置いてゴマかします。

こういうパチンコ屋って見かけますよね?

 

本当はエアコンを新品にしたり、トイレも最新式に改装したいんですが、何百万円という経費が発生してしまいます。

赤字に転落して、それこそ確実に潰れます(笑)。

 

本来ならば、このような老朽化した設備にお金をかけてお客さんを集客すべきなんですが、ガラガラで潰れそうなパチンコ屋は、このような対応が後手後手に回っててしまうのです。

 

お客さんが少なく売上が少ないので、設備が直せない

設備が直せないから、余計にお客さんが少なくなる

 

という負のスパイラルです。

 

でも、こうしたガラガラのパチンコ屋に来てくれるお客さんは、ほとんどが近所の常連の人達ばかりです。

エアコンが効かなかったり、トイレが臭かったりするのは、もう慣れっ子(笑)。

 

最低限の設備すら直せなくて、お客さんには申し訳ないと思いつつも、経費を使えばその部分が確実に釘や設定に跳ね返りますからね。

「経費を使わない分、出玉で還元!」て言う折り込みチラシを見かけることがありますが、あながち嘘ではないのです。

でも中には、「経費も使わないし、出玉も還元しません!」って言うパチンコ屋もあるので要注意です。

 

ガラガラのパチンコ屋がついに閉店しまう理由とは?

とこのように、ガラガラのパチンコ屋が潰れそうで潰れないのは、売上が少ない中でも極力経費を抑えているからです。

 

これは、僕が退社した後の話です。

僕が店長をしていた、ガラガラで潰れそうなパチンコ屋がついに潰れました(笑)。

築15年~20年ぐらいの店舗が5~6店舗あったのですが、1店舗だけを残してすべて閉店したのです。

 

 借地で経費が圧迫されて潰れた

なぜ、1店舗だけが残ったのかを知り合いの店長に聞いたところ、「自社土地だから」とのこと。

なるほど、どの店舗もとっくに建物の減価償却は終わっていますが、土地が借地なら毎月「土地代」という経費が発生します。

 

パチンコ屋の土地って、ムダに広いですよね。

誰がそんなに停めるの?って言うぐらい、駐車場がだだっ広いです。

土地が広い分、毎月の借地代が経営を圧迫して、遂には潰れて閉店終了となったわけです。

残った1店舗は自社土地のため、潰れずに営業を続けることができているのです。

 

 1円パチンコ専門店は売上減少で潰れた

ちなみに潰れたパチンコ屋全てが、1円パチンコ専門店でした。

ガラガラで潰れそうなパチンコ屋で、しかも1円パチンコ専門店なら、売り上げはコンビニといい勝負といった感じでしょうか。

そこにだだっ広い借地代が乗っかれば、潰れるのもうなずけます。

 

ガラガラのパチンコ屋が潰れない理由のまとめ

ガラガラのパチンコ屋が潰れない理由は、極限まで経費を節減しているからです。

そんなお店で働いている社員の人は、本当に大変だと思いますよ。

 

今は、パチンコ屋もサービス残業させなかったり有給を取らせたりしていますが、それは平社員だけの話。

やはり役職がつけば、長時間労働やサービス残業を強いれられます。

 

お客さんがガラガラなので体力的に疲れることはないですが、拘束時間が長いので精神的に参ってきます。

ガラガラのパチンコ屋が潰れない理由のひとつには、こうした店長や主任の涙ぐましい努力があることも忘れないでください(笑)。

 

 

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