パチンコで勝てないのは当たり前?負ける理由を解説!
私は18歳の誕生日を迎えてから20代半ばにかけて、パチンコ・スロットに夢中でした。
その結果、財産をすべて失い、生きる意味を見いだせなくなるほど追い込まれたこともあります。
しかし、時間が経つにつれて状況は変わり、奇跡的にギャンブル依存から抜け出すことができました。
現在は大金持ちではありませんが、借金の心配をせずに楽しく生活しています。
それにしても、当時はなぜパチンコは勝てるわけがない、と気づかなかったのでしょうか?
99%の確率で負けることは明白だったのに…。
パチンコやスロットに、熱中している皆さん。
このまま打ち続けて破産したいですか?
人生を改善したいと思っているなら、私の失敗から学んでください。
時間もかかり、リターンも少ない。
こんなギャンブルに時間を費やすのは無駄です。
目次
パチンコ店が成り立つメカニズム
世の中に存在するギャンブルはすべて、「胴元(経営者)が勝つ仕組み」で成立しています。
この基本を理解しない限り、ずっとあなたは餌食で終わってしまいます。
各ギャンブルの控除率と還元率
控除率と還元率は、ギャンブルの重要な指標です。
控除率は、ギャンブルを提供する企業や団体が、手数料や利益として保持する割合を指し、還元率はプレイヤーに戻る割合を示します。
・パチンコ: 控除率 15~20%、還元率 80~85%
・オンラインカジノ: 控除率 3%、還元率 97%
・競馬: 控除率 20~30%、還元率 70~80%
・競輪: 控除率 25%、還元率 75%
・競艇: 控除率 25%、還元率 75%
パチンコ店の運営には、賃貸料、人件費、台の購入及びメンテナンス費、光熱費など、様々な経費がかかります。
これらの経費を賄うため、店舗はあらかじめ利益を計算に入れて運営しています。
パチンコやスロットの控除率と還元率を見ると、他の公営ギャンブルと比べて勝ちやすいように思えるかもしれません。
しかし、この控除率の背後には、それがどのように計算され、適用されるかのカラクリが存在します。
昔より控除率を差げて利益を確保
パチンコの控除率が15~20%とされていますが、この数値は20年以上前から変わらず、実態は異なる可能性があります。
かつての全盛期(4号機の時代)には、多くの店舗が80%以上の高い還元率を実現していました。
しかし、規制が強化されるにつれて利用者は大幅に減少し、売上もピーク時の半分以下に落ち込んでいます。
現在のパチンコ業界では、台の価格や賃貸料、光熱費、人件費などのコストが上昇し続けており、低い控除率で業界が存続するのは現実的ではありません。
そこで業界は、控除率と還元率の「操作」により運営を継続しています。
つまり、還元率を意図的に下げることで、収益を確保しているのです。
1995年頃、パチンコ業界は約30兆円の市場規模を誇り、遊技人口は2,900万人を超えていました。
しかし、現在はその3分の1程度に減少しています。
ユーザー数の減少は、業界にとって危機的な状況を生んでおり、以前よりも還元率を上げることは困難です。
この厳しい状況下での控除率の真実は、表面的な数値よりもずっと高い可能性があるのです。
新紙幣発行の影響が大きい
2024年7月3日から、新しいデザインの紙幣(1万円札、5千円札、千円札)が発行されました。
新紙幣の導入により、1年後には約60%の紙幣が新しいものに置き換わることが見込まれています。
この新紙幣の流通開始に伴い、現行のサンド(現金を投入する機器)や両替機は使用できなくなります。
そのため、パチンコ店は新しいサンドへの更新が必要になり、これは顧客の減少を防ぐための急務となっています。
新紙幣が使えない店では誰も打たない、というか打てないですからね。
新サンド1台あたりの費用は約20万円で、紙幣の識別部の部品交換には更に3万円が必要です。
100台の設備を有する店舗では、更新費用が約2,300万円に上り、500台設置している場合は約1億1,500万円、1,000台では約2億3,000万円と、莫大な投資が必要です。
これらの投資費用の回収方法は、私たちお客からとなるでしょう。
サンドの更新が間に合わない店舗は、次々と閉店の運命をたどる可能性があります。
機械割と当選確率の不透明性
機械割や当選確率についての情報は、多くの場合、信頼に値しないものとなっています。
特に5号機導入後、ロム解析が禁止されたため、第三者による正確なデータの提供が不可能となりました。
これにより、メーカーはデータを自由に操作することが容易になり、誤認を招く情報が流布するようになります。
実際、パチンコ台の設定は店舗による調整が可能であり、利益を最大化するための釘調整などが行われます。
公表されている当選確率が、実際の実践データと一致しないことはしばしば起こります。
このように、勝敗を左右する要素が店舗の裁量に委ねられているため、プレイヤーが公平なゲームを期待することは難しいと言えます。
この事実を踏まえると、パチンコやスロットはプレイヤーにとって不利な賭け事という他ないでしょう。
等価交換の禁止と収支への影響
近年、全国のパチンコ店で等価交換の禁止が施行され、これが多くのプレイヤーに影響を与えています(ただし、一部地域ではまだ等価交換が認められています)。
この規制変更は特に交換率の悪化により、プレイヤーの収支に直接的な打撃を与えています。
交換率が悪化すると、同じ量の出玉を獲得しても手元に残る利益は減少します。
これにより、多くのプレイヤーがパチンコをやめる選択をしていますが、それでもなお続けている人々は、将来的なリスクを真剣に考慮する必要があります。
このような状況の中でパチンコに依存し続け、借金を重ねる行為は、ギャンブル依存症以外の何物でもないと言えるでしょう。
釘調整取り締まり強化の影響
パチンコ台の「釘調整」は、法的には風営法で禁じられていますが、実際にはメンテナンスを名目に行われることが一般的です。
店によっては、この調整によって台の回転数が大幅に異なり、プレイヤーの勝率に直接影響を与えています。
釘が適切に調整された台はプレイヤーにとって有利であり、その判断を容易にしてくれる重要な要素です。
しかし、最近になり釘調整に対する取り締まりが強化され、違反が確認された店舗には営業停止処分などの厳しい罰が科されるようになりました。
この変化は、店舗にとってもプレイヤーにとっても、大きな影響を及ぼしています。
特にプレイヤーにとっては、メーカーから納入されたままの釘は、非常に不利な状態です。
そのため店舗が調整できなくなると、著しく期待値が損なわれることになります。
1,000円で15回転も回らない台が増える可能性があり、これはプレイヤーにとって勝てない状況です。
このように、釘調整の取り締まり強化は、パチンコ業界全体にとって重大な課題となっており、その影響は今後も続くことが予想されます。
イベントが禁止となり運ゲーへ
1990年代は、パチンコ・スロットの「設定開示イベント」が日常的に行われていた時代です。
その頃の機種は爆裂機が多く、設定6が確定する台に座れば、数時間で大量の出玉を得ることができました。
10万円を投資すれば、ほぼ確実に利益を出すことが可能だったとも言われます。
このような環境下では、「パチンコ・スロットで勝つことができる」というのは現実のものでした。
しかし、現在では設定開示やイベントの示唆が禁止されており、設定6の台であっても負けることが珍しくない時代です。
確かな情報が手に入らない現状では、勝ち続けることはほぼ不可能に近く、全ては運に任せるしかありません。
「頻繁に通えば店のクセを掴めるし、勝率を上げることは可能」という考えも間違いではありませんが、その労力を別の活動に投資すれば、より大きな収入を得る可能性があります。
結果として、パチンコやスロットに多くの時間を費やすことは、時間の浪費と見なされがちです。
このため多くのギャンブル愛好者が、公営ギャンブルに移行しているのも理解できる話です。
公営ギャンブルでは、より安定した収支を見込むことができるため、パチンコでの収支を安定させることが困難であると感じる人が多いのです。
パチンコ依存の現実とデメリットの警告
多くの人がパチンコやスロットに魅了されていますが、私自身も過去にその魅力に取り憑かれた一人です。
足繁く通う心情は理解できますが、失うものが金銭だけではないことを認識してほしいのです。
ここではパチンコ依存がもたらす、数々のデメリットを詳しく解説します。
これを読んで心に響かない場合は、ギャンブル依存症の可能性が高いと考え、専門機関での診断を強くお勧めします。
依存症になった人の現実と末路
パチンコやスロットの最大のリスクは、ギャンブル依存症です。
この病は、賭け事に没頭しすぎることで日常生活や社会生活に支障をきたし、治療が必要な状態に陥ることを指します。
私の周囲にも依存症の人が多く、その恐ろしさは身を持って知っています。
パチンコ代のために、犯罪に手を染める知人も少なくありません。
中には比較的少額の200万円程度の借金で、自己破産する人もいます。
特に心に残っているのは、借金返済に行き詰まり失踪した友人の話です。
彼は経済的な問題だけでなく、精神的にも大きく崩れていったのです。
ギャンブル依存症と自覚がある方は、「何とかしたい」と考えているはずです。
その強い意志を持って挑戦すれば、依存症を克服することができるでしょう。
勝っても負けても結末は同じ
パチンコやスロットで負けることが、地獄であるのは明らかです。
しかし、意外に思われるかもしれませんが、勝った場合でもその結末は地獄です。
投資金が余剰資金で、単に楽しむために遊んでいるのであれば問題はありません。
ただ、生活資金を賭けるような状態になれば、それは非常に危険な兆候です。
常識的な人なら、生活を賭けるような行動を理解しがたいと感じるはずですが、パチンコやスロットはまるで魔物のようにプレイヤーを引き込んでしまいます。
この魔物に憑りつかれてしまうと、以下のような思考が現れます。
・「あと1万円あれば勝てるはず」
・「5万円負けているけど、10万円取り戻せばいい」
・「負けた分はなかったことにしよう」
このように金銭的な判断が狂い始めると、資金はどんどん減っていき、最終的には何も残らない状態に陥ります。
さらに、一度依存すると簡単には脱却できず、強い意志がなければ一生付きまとわれることになります。
パチンコ依存症にならないで済む最も確かな方法は、そもそもパチンコを始めないことです。
時間つぶしが閉店まで打ってしまう
多くの人がパチンコを単なる時間つぶしとして始めるかもしれませんが、一旦始めると、予定していた時間を大きく超えてしまうことがあります。
以下のような状況が起こりがちです。
・忙しい時に限って当たり続ける
・重要な用事がある日に限ってST(特別タイム)に入る
例えば、休日には何も起こらず静かなものの、忙しい日や他の重要な予定がある日に限って、好成績を収めることが多いです。
そして、パチンコか仕事(または他の用事)か、という究極の選択に迫られることになります。
仕事を選べるうちはまだ良いのですが、パチンコを選び続けるようになったら、それは依存症の危険信号と捉えるべきです。
信頼の喪失と人間関係の崩壊
パチンコに嵌ると、最も大切な人々に対しても嘘をつくことに抵抗を感じなくなってしまいます。
「パチンコ屋に行ってくる」と言う代わりに、違う理由をでっち上げるのが日常になります。
しかし、そのような嘘はやがて必ずバレて、信頼を失いかねません。
何度かは許されるかもしれませんが、長期にわたる嘘は信頼関係を損ない、重要な人間関係を破壊します。
パチンコ依存は、たとえ周囲からの信頼を失っても止めることができないことが多く、最悪の場合、家庭を崩壊させたり、重要な人間関係を断絶させたりします。
離婚や家族との絶縁を引き起こし、全てを失った後での後悔は計り知れないものがあります。
このように、パチンコは単に金銭的なダメージだけでなく、最も価値ある人間関係までも奪い去ることになります。
友人や家族と疎遠になる
パチンコの影響はただ自分だけに留まらず、周囲の人々にも大きな影響を与えます。
家庭内での嘘が原因で、パートナーや子供との関係がギクシャクし始めることは珍しくありません。
また、資金繰りのために友人からお金を借りても返せないことが起こり、その結果、多くの友人との関係が悪化します。
休日は家族と過ごすよりもパチンコを選ぶことが多くなり、重要な人間関係が次第に薄れていきます。
テレビドラマや映画で描かれるような、「ギャンブルに溺れて闇金に手を出し、破滅する」というストーリーは、実際に起こり得る現実です。
そして、その苦悩はプレイヤー個人に留まらず、家族や友人、知人を巻き込むことで、彼らの人生にも大きな影響を与えるのです。
得られるものは射幸心と金銭のみ
パチンコによって得られるのは、一時的な興奮感である「射幸心」と、勝った際の「金銭」だけです。
時折、パチンコを通じて知り合う仲間もできるかもしれませんが、これらの関係は深い友情に発展することは少なく、お互いに真の意味で支え合う関係にはなりにくいものです。
したがって、パチンコで得られるものは、金銭的な利益に限定されることが多く、これがプレイヤーを繰り返し引き戻す原動力となります。
しかし、逆に言えば、負けた際には金銭の損失だけでなく、取り戻すことのできない「時間」も失われています。
時間はお金では買い戻すことのできない、非常に貴重なリソースです。
パチンコを辞めてみると、もし違うことにその時間を使っていたら、もっと充実した人生が送れたかもしれない、という後悔が残ります。
パチンコ依存から抜け出して、本当に大切なものを取り戻すことの重要性を理解することが大切です。
結論:完全にパチンコを辞めることが最良の解決策
パチンコやその他のギャンブル依存症に苦しんでいる場合、完全にギャンブルを辞めることが最良の解決策です。
ただし、依存から抜け出すのは容易ではありません。
徐々にギャンブルから距離を置き、自分の生活を再建するための第一歩を踏み出すことが重要です。
適切な支援と自己制御を通じて、健全な生活を取り戻し、ギャンブルがもたらす負の影響から自由になることを目指しましょう。
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