パチンコの打ち子とは?なぜ親は使うのか仕組みについて解説!
「打ち子ってよく聞く言葉だけど、そもそも打ち子とはどんな意味?」
「なぜ、親は打ち子を使うの?」
今回はパチンコの打ち子について、基本的な仕組みを解説します。
目次
打ち子とは親の指示で台を打つ人のこと
まず打ち子とは、親と呼ばれる雇い主が指示した、パチンコ・スロットの指定台を打つ人のことを言います。
主に打つことを専門にやるので、「打ち子」と言います。
似たような言葉に、親の指示でパチンコの入場抽選を専門にやる人を「引き子」。
※くじ引き抽選を引くので「引き子」
また、オレオレ詐欺で犯行グループのリーダーの指示で、現金を受け取りに行く役目の人を「受け子」と呼びます。
「子」と付いているので、「親に言われて」「親の指示で」と言う意味合いがあり、自分の意志で一人でパチンコを打つのは、打ち子とは言いません。
台選びやヤメ時など、ほぼすべて親の指示で行動するのが特徴です。
親が打ち子を雇う理由と3つのタイプ
パチンコの打ち子の意味が分かったところで、次は「なぜ、親は打ち子を使うのか?」について説明します。
打ち子には大きく分けて、3つのタイプがあります。
それぞれ打ち子を使う目的や、親との関係性が少しずつ違いますので、混同しないようにして下さい。
軍団など一般客同士の親と打ち子
まず、ホールで一番見かける打ち子がコレ、一般客の打ち子。
特徴として、親も子もフツーの一般のお客さんです。
よくある仕組みとして、「軍団」と呼ばれる集団があります。
リーダーである親(雇い主)が打ち子にお金(軍資金)を渡し、「〇〇番台を打て」と指示をします。
X(Twitter)とかで、よく募集を見かけるアレですね。
この場合の打ち子は違法ではありませんが、軍団で台を占領すると、店のルールで出禁などになる場合はあります。
また、「雇う」と言っても会社とは違いますので、時給の最低賃金とかは関係ないです。
親が儲けを増やすために打ち子を雇う
ここで、
「なぜ、わざわざ親は打ち子に打たせるのか?自分で打てばいいのでは…?」
と言う疑問が浮かびます。
それは儲けを増やすためです。
親は打ち子を使えば、それだけ儲ける金額が大きくなるので、打ち子を雇っているわけです。
例えば、スロットの設定6(と思われる台)が2台あったとします。
親が自分一人の場合は、どちらか1台しか打つことができません。
しかし、打ち子を使えば2台とも打つことができ、儲けも2台分に増やすことができるわけです。
全台系のイベントや、新台を打ち子数人で占領するケースもあり、親が一度に効率よく儲けるのが、打ち子を使う目的です。
尚、打ち子への報酬ですが、バイト代として時間給や日給で支払われます。
だいたい開店~閉店まで1日打って、1万円ちょっとぐらいが相場ですね。
打ち子としては、パチンコで出ても出なくてもバイト代がもらえるので、
「パチンコを打っているだけで、お金が稼げるおいしいバイト」
となります。
打ち子はまじでやめとけ
期待値のある台自分で打てば日当5万以上は確約されてると言っても過言じゃないのにわざわざ日当1万程度で満足するとか何事レベル
しかも打ち親に逐一ずっと報告して12時間稼働休憩30分とか時給で行ったら850円程度だからな
ただただ苦痛なだけやでわら pic.twitter.com/lJMEKBngh4— サイトゥーです。 (@pubg63413928) February 3, 2020
店長個人が設定漏洩して打ち子を使う
2つ目の打ち子のタイプは、パチンコ店側の人間が雇って使う打ち子です。
具体的には、店長などスロットの設定を知ることができる役職者「個人」が、雇っている打ち子になります。
「個人」として雇うので、お店は無関係です。
※パチンコ店がお店として雇っている打ち子は、「サクラ」と呼ばれます。
…なぜ、店長「個人」が打ち子を使うのか?
それは、スロットの高設定台を打ち子に打たせて、自分が儲けるためです。
いわゆる設定漏洩ですね。
「スロットとカラダで稼ごうや!」事件が、分かりやすい例だと思います(笑)
スロットとカラダで稼ごうや!という凄いパワーワードwwwww pic.twitter.com/dC8OvAory9
— エックス (@JUNKIEX2525) February 6, 2017
親である店長は、前日にLINEなどで打ち子へ設定6の台を教えて、打ち子はその台を開店から打ちます。
よほどの引き弱でない限り、この時点でほぼ勝ち確ですね。
もちろん、親と打ち子との関係性がバレてはいけませんので、打ち子は自力で台を選んで打っている演技が必要です。
打ち子への報酬の仕組みですが、これはその親との事前の取り決め次第になります。
一般客の打ち子のように、時給制で支払われる場合もあると思います。
しかし僕の知る限りでは、儲けた分の何割かが、打ち子の取り分となるケースが多いようです。
軍資金は打ち子負担ですが、設定6が確定しているわけですので、打ち子にとってもメリットが大きい仕組みになります。
お金の受け渡しは振り込みとかすると足が付きますので、後日、店外でコッソリ現金手渡しするケースが多いですね。
ちなみに、このような店長「個人」に使われている打ち子は、親も打ち子も違法です。
設定漏洩は会社に損害を与える背任行為や、不正競争防止法に違反するからです。
犯罪ですからTwitterなどでは募集せず、店長が自分の知り合いに声を掛けて打ち子に誘います。
そう・・・
「スロットとカラダで稼ごうや!」
と(笑)
※繰り返しますが、お店が雇う「サクラ」とは違います。
余談ですが、設定漏洩して打ち子を使うのは、何も店長や設定師だけではありません。
設定を知ることができる役職や社員なら、誰でもこの打ち子を使って私腹を肥やすことができます。
設定変更をする主任や、データチェックの際に設定を見ることができる社員なら可能ですね。
打ち子に関しては、個人間での雇用(?)関係なら店にいる限り打ち子もただの客だからセーフ。雇ってるのがゴト師や店舗関係者なら完全に犯罪。
引き子は店がダメって言わない限りはセーフだけど、最近はダメっていう店舗が多い。
オフ会で人がいっぱい来て狙い台に座れなかったとかはシラネ。
続く
— たけだ@バーサス被害者の会 (@ttkid777) July 25, 2018
ゴト師集団の役割のひとつの打ち子
3つ目の打ち子は、ゴト師グループの打ち子です。
例えば、裏基板に交換したパチンコ台を打って玉を出す役割が、この場合の打ち子になります。
裏基板って聞くと、店側が用意するものばかりと思われがちですが、ゴト師が用意する裏基板もあります。
ゴト師の裏基板は、普通に打っている分には正規の基板と何も変わりありません。
しかし特定の打ち方(セット打法)をすると、必ず大当たりするように改造してあるのです。
この裏基板の台を打ち大当たりさせ換金するのが、ゴト師グループの打ち子になります。
どうやって裏基板に交換するかと言うと、営業中や閉店後にアノ手やコノ手を使って不正に交換します。
僕も何度かやられた経験があります。
そりゃ、見事な連携プレーですよ。
営業中に海物語の基板を、堂々かつ一瞬で交換されましたので(汗)
こうしたゴト師グループは、役割分担がハッキリしていて、
・運転手役
・見張り役
・基盤を交換する実行役
・店員を足止めする役
・カメラの死角を作る役
・実際に打って玉を出す役の打ち子
などに分かれています。
大体は実行役1名、左右隠す壁役2名、店員引き離す囮役2目名の5名くらいで来ますかね😩💦
まぁイタチごっこなんでこっちが対策したら別の方法ってなります💦— しゅん@うたあか (@animekaraokeuta) January 17, 2020
…では、なぜゴト師はこうした役割分担をするのか?
それは、もちろんバレて捕まらないようにするためです。
打ち子に限って言えば、打ち子は打つことを専門にやりますので、裏基板に交換する時には顔バレしないというメリットがあります。
実行犯や見張り役がそのまま打っていたら、店に怪しまれますからね。
裏基板の交換に成功した後は、複数の打ち子が日々入れ替わりながら打ちます。
時には打たない日も設けて、長期間かけて少しずつ玉を出して行きます。
1日で何万発と出せば、店側も不審に思い台をチェックするからです。
この打ち子の報酬ですが、さすがに僕もそこまで詳しくは知りません。
ゴト師グループは組織化されていますので、初めから打ち子の分け前が決まっていると思います。
打ち子の仕事は、パチンコを打つだけなので楽かもしれません。
しかし、万が一捕まった場合「トカゲのシッポ切り」になる可能性があります。
※もちろん、ゴト行為は違法で犯罪なので、バレれば逮捕されます。
大昔に打ち子したことあるな~ゴトの方だけど…ハーネス変えてある台で3時間ぐらい上手いこと出してるようにして3時間15000!1ヶ月くらいで辞めたけど(^o^;)
— YEM (@YEM73184393) November 22, 2020
結論:不正な打ち子は一般客が損する仕組み
ひと言で「パチンコの打ち子」と言っても、上記の3つのタイプの打ち子があります。
それぞれ親との関係性や、仕組みの違いが分かったでしょうか?
ちなみに皆さんに一番身近な打ち子は、1つ目の一般客の打ち子(軍団)だと思います。
開店の並びで割り込みしたり、掛け持ち・張り付き・ベガ立ち、占領、何でもアリ…。
正直、ウザイですよね…。
でも3つの打ち子の中で、一番マトモと言うか皆さんに被害が少ないのが、実はこの一般客の打ち子なんです。
確かに店内ルールの違反やウザさはありますが、(親が)自力で台を選んで、正当にお金を使って打っているからです。
時には負けることもありますので、他のお客さんと平等な条件で打っている打ち子と言えます。
これに対して店長が個人的に雇う打ち子は、100%確実に設定6の台を打ちます。
ゴト師の打ち子も、セット打法で必ずパチンコを大当たりさせます。
結果、ほぼ100%負けません。
そしてこの打ち子たちが勝った金額は、一体どこから出ていると思いますか?
そう、その他大勢の一般のお客さんからです。
打ち子が勝った分、他の台の設定や釘が渋くなるので、そのシワ寄せを他のお客さんが食うわけですね。
だから、店長やゴト師が使っている打ち子ほど撲滅しなければ、店はどんどん廃れて行ってしまいます。
危機管理が甘いホールは、設定漏洩や裏基板の存在に気が付かず、長期に渡って利益を抜かれて行ってしまうのです。
又、こうした不正な打ち子は、意外と常連客や隣で打っているお客さんが気が付いたりします。
「設定6っぽい台を、毎日打ってる見慣れないヤツがいる」
「パチンコで隣の人が、通常時に右打ちや止め打ちしている」
などの不審な行動を見かけたら、そっと店員に教えてあげて下さい。
電話でタレコミしても良いと思います。
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